ワインと旅の随想 「issyさんの日記」

bQ2 続・続わからないこと   2004.4月


 癌の転移を恐れながらの生活が続いていますが、何かに熱中し始めた時は頭から離れていますが。暫くするとすぐ不安が頭一杯になります。  

 平成十六年になって一月十六日に受診し採血しCEAをしらべることにしました。
 また古い手術済の前立腺癌の影響をしらべるため一月二十一日泌尿器科受診、触診と採血してPSAなどをしらべてもらいました。こちらのほうは二月四日泌尿器科受診し異常ないことが判りました。

 二月二十日。
外科で受診するとCEAが少し増加していることが判りました。二つの手術が成功してCEAはどんどん減少していましたが、再び僅かでも増加したことは残った元の病巣の癌細胞が動き出したのか、何処かの見落とされていた転移性の癌細胞が活動し始めたものと思われます。

 三月十九日。
XP胸部検査では異常ありませんでした。しかし肝臓のエコーで新しい陰影が見つかりました。前回手術時には発見できなかった癌の転移がその後増大したものか、もしかしたら手術後に発生した転移癌が増大したものと思われます。青天の霹靂です。いくら完治がむつかしいといわれていても、せめて一年くらいは無事に過ごせるものと予想したいたのに、未だ半年もたっていないのにどうなることでしょう。

 三月二十四日。
に肝臓のCT検査を受けました。その結果色々な治療法があるのですが何時までも続く癌との戦いなので先ず比較的体に悪影響の少ないものとして肝動脈塞栓術が良いだろうという事になりました。三月二十六日の相談では四月二日に実施するので、四月一日に入院することに決まりました。

 四月一日。
九時五十分神鋼病院六階西病棟二○八号室に入院。今後の検査や治療の説明をうけのんびり過ごします。私が明日受けるのは肝動脈造影検査と同時に行う肝動脈塞栓療法です。右大腿動脈からカテーテルを挿入し肝動脈に達し、癌に近い所で造影剤を注入して撮影するのです。癌を養う血管が特定されたらこんどは其の血管に造影剤やスポンゼルなどをなどを充填して栓をして塞ぐのです。これによって栄養の取れなくなった癌細胞は消滅すると予想されています。夕方広範囲な剃毛がありました。

 四月二日。
十一時五十五分自室のベッドに横たわったまま手術室に入りました。精神安定剤のようなものを注射され、広範囲に皮膚が消毒され、局所麻酔で始まりました。目には見えなくても針が刺されたりカテーテルが挿入されるのがわかります。術中にあくびが連発し脳貧血のような気分になったので質問したら、血圧が急に低下していることが判り昇圧剤を注射してもらうと間もなく良くなりました。創を塞ぎ、サンドバッグをしっかりと固定し、十三時十分には完了して手術室を出て自分の病室に帰りました。

右下肢は六時間絶対に動かしてはいけないと厳命されています。トイレが心配になりますが、昨日の二十二時から完全に飲みも食べもしていないので心配ないでしょう。十六時十分になりました。サンドバッグを除去し軽食が許可されました。動かすのは未だです。運動が許可されてから坐って普通の食事をしたいので軽食はすこしで済ませました。

十八時夕食が届きましたが坐れる時刻まで待機することにします。いよいよ十九時十分がやってきました。先ずトイレに行きました。濃い尿が少量出ただけです。今後は多い目の水分と適度な食事が必要でしょう。やっと坐って食事することができます。やはり横になって飲み食いするのは美味しくありません。腰を落着けて食べる事が大切だと実感しました。

 四月三日。
七時採尿採血、体温血圧正常。案外良好な気分です。午前中に十分程度散歩、午後は見舞いに来た人と一時間程度雑談しましたが余り疲れません。十七時頃から倦怠感があり、二十時の検温では三十八度五分で解熱剤を服用しました。どんなに安静を保っても熱は出るのでむしろ動いたほうが好いといわれました。

 四月四日。
熱が続くので七時に解熱剤を服用すると間もなく楽になり終日好い調子でした。

 四月五日。
十二時頃発熱したので解熱剤を服用しました。

 四月六日。
九時にCTの検査を受けました。二十時に発熱したので解熱剤を服用しました。入院していても退院しても熱が出ることに変わりはないので退院しても良いといわれました。

 四月七日。
十二時に退院しました。夕食にはワインも頂き無事に過ごしました。

 四月八日。
日中気分良く過ごしました。二十時発熱し服薬しました。

 四月九日。
未明の三時に三十七度五分で気分悪く解熱剤服用しました。日中は割合分よく過ごしました。この日はさらに二十一時に発熱し服薬しました。

四月十日。
気持ちよく起床しました。喜んでいたらやはり二十一時半発熱し服薬し
ました。

 四月十一日。
終日元気でした。二十三時検温三十七度一分なので服薬は見送りまし
た。

 四月十二日。
七時検温三十五度三分。九時五十五分より約一キロ離れた床屋まで徒歩で往復して理髪を済ませ、帰宅後十一時半に検温すると三十六度一分でした。夜二時三十分体温三十七度一分でした。今日も服薬せずに就寝することが出来ます。

 このまま暫くは普通の生活が出来そうです。


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