ワインと旅の随想 「issyさんの日記」

bP9 札幌   2003.9月

 心に落着きがないと生活にも落着きがありません。気分転換のために二週間ばかり札幌に行ってきました。伊丹の空港から飛び立つと二時間足らずで千歳の空港に着きます。今年北海道はとくに涼しく広々とした気持ち良い雰囲気でした。
北海道と言えば明治十九年(1886)に開園した「北大植物園」、正確には北海道大学農学部付属植物園です。東側にある正門の所に来ましたが二十年も前に来たきりですから随分変わっています。
 入園券を自動販売機で購入して受付で提示して入園しました。入園すると約四千種類の植物があると言われる園内は余り変わっていません。

 北方民族資料館、宮部金吾記念館、ハンノキ林、潅木園、ライラック並木、サクラ林、湿生植物園、重要文化財群(建築物)、博物館、自然林、シラカンバ林、樹木園、北方民族植物標本園、草本分科園などと回りバラ園に来ると夏のバラが沢山咲いていました。
 高山植物園、世界各国の植物のある温室とゆっくり見て回りました。

植物園の正門を出て東に歩くと正面に北海道庁旧本庁舎の後姿が見えています。ぐるりと回って正面に出ました。ここは何時来ても沢山の観光客がたむろしています。

明治二十一年(1888)に竣工したアメリカ風ネオバロック様式の建物で約二百五十万個の赤レンガを積み上げて造られています。背後の建物が邪魔ですし人の入らない写真を写そうとしたのですが無理でした。

道庁の南東角から南に行くとすぐ北一条通りです。それを東に二〇〇米も歩くと札幌市時計台です。明治十一年(1878)札幌農学校(現北海道大学)の演武場として建てられた木造洋館で、明治十四年に時計塔が追加されています。
 時計台の南は札幌市役所でさらに少し南に歩けば大通公園です。南北約六十五米、東西約一・五粁にわたって延びる公園で東の端に高さ百四十七米のテレビ塔が立っています。札幌雪まつりの主会場となる所です。年間を通じ色々のイベントが行われますが丁度造園のコンクールが行われていました。

 テレビ塔の東を南北に流れるのは創成川です。それに架かる南大通橋を渡り川に沿って南に歩くと二つ目の橋が南二条橋です。このあたりに広がるのが二条市場です。約二十年前の年末に此処にきて新巻鮭を買いお歳暮として送ってもらったことを思い出しました。賑わいは変わらないようですが店などは覚えていません。
 南二条橋を西に渡って一筋南の通りが狸小路です。暫く西に歩けば地下鉄東西線の通る駅前通りに出ます。この道を少し歩くと地下鉄東西線のすすきの駅があります。
狸小路やすすきの一帯は飲食店などと夜の繁華街です。

すすきの駅で地下鉄に乗り一駅乗ると中島公園駅です。駅から地上に出ると公園の北の端です。児童会館や人形劇場の前を通って行くと中央に大きな菖蒲池があります。貸しボートが沢山浮かんでいます。西側の日本庭園を過ぎると、明治十三年(1880)に北海道開拓使によって建てられ迎賓館やホテルとして使用された白壁の建物が見えてきます。有名な豊平館です。写真撮影の団体がずらりと三脚を並べて撮影していました。

 札幌コンサートホールが見えてきましたが遠くから眺め、北海道立文学館の前を通り菖蒲池の東側を通って地下鉄駅に戻りました。
 
 今度はJR札幌駅付近の話をしましょう。駅前に豪華に位地するのはJRタワーです。その内訳はJRタワーホテル日航、JRタワーオフィスプラザさっぽろ、JRタワー展望室T38、スカイリゾートスパ、札幌シネマフロンティア、札幌ステラプレイス、大丸札幌店が入っています。さらにその周囲にはグルメ&ショッピングセンターのアピア、パセオ、エスタ、が集まっています。
 まず三十八階の展望室に登ってみます。一応ステラプレイスイーストの六階まで行き入室料九百円を払いエレベーターで昇ります。地上百六十米ですから良い眺めです。東は石狩川や夕張岳、南は札幌市街、西は大倉山や手稲山、北はお天気の良いときに小樽や石狩湾まで見えるそうです。折角来たのだからとコーヒーショップやスーベニアショップでゆっくりしている人もあります。

 札幌ステラプレイスの地下一階から五階までは各種有名商店がずらりと店をだしていて、日本最大のモールと言われています。六階はグルメタウンでずらっと並んだ食堂で望むものが何でも食べられます。私も今回は何度も利用させてもらいました。七階は映画会社三社が共同経営する札幌シネマフロンティアで道内一のシネコンです。
大丸では八階にレストラン街があり、ホテルでは九階にメインダイニングルームがあります。

札幌駅北口を出て地下鉄東西線の通っている道を北に向かって少し歩き、北八丁目あたりから左奥を眺めながら行くと北大正門が見えます。門を入ると左側は学術交流会館です。その傍を通って西に行くと広々とした芝生があります。さすがに北海道の大学だと思います。さらに進むと小さなロータリーがありその一画に初代学長クラーク博士の胸像が建っています。南の奥にはクラーク会館がみえています。少し北に行くと右手に見えてくるのが古河記念講堂です。明治四十三年(1910)に北海道で始めて建設されたフランス・ルネサンス様式の建物です。古河財閥の寄付により建設され当初は農学部の林学講堂として使用されていました。

さらに少し進むと左側に北海道大学総合博物館があります。平成十三年(2001)北大創設百二十五周年を記念して開かれた博物館で、明治九年(1876)開校以来の資料や標本が展示されています。

 博物館の北側の道を少し歩くと有名なポプラ並木があります。ずっと昔宣伝されていイメージと比べれば随分形が崩れていますが異国的で珍しいものです。

公園のようなキャンパスをゆっくり歩き回り付属病院などを眺めて帰りました。あちらこちらに植えられた大きなナナカマドの木が真っ赤な実をつけているのが印象的でした。


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