ワインと旅の随想 「issyさんの日記」

bP6 お花見 2003.5月


 お花見は何時頃から始まったか知りませんが、桜の花を眺める催しをお花見とすれば都が京都に移ってからではないでしょうか。万葉にはないような気がします。

 そんな理屈っぽい話は抜きにしても心ある人のお花見の様子は随分変わってきたのではないかと思います。相変わらず顰蹙をかっていることが多いのが団体のお花見です。他人の迷惑を考えず早くから思い思いの地面を確保しておき、宴が始まると飲んだり食べたりしながら大きな声で話したり歌ったりしていて、花の近くで落着いて眺め楽しむことが出来ないことも多いのではないでしょうか。
 Issyさんが撮られた桜です。
 そんなことで私は自然にお花見に行く機会が少なくなっていました。それでも花の便りが沢山見られるようになったので、ある日神戸の地下鉄に乗っていてふと大倉山で下りてみました。普段は海側に歩いて楠公さんのほうに行くのですが、地下道を山側に歩いてゆくと最後にエレベーターがあり、それに乗ると公園の入口に出ました。海側を眺めるとそのあたりの花はもう盛りを過ぎていました。

 石段を登ると野球場で、そことそれを取り巻く道路に植えられた桜が満開です。野球場には仮設住宅の並んでいた時代もあったのですがそれらは取り払われ、若い人たちがスポーツを楽しんでいます。右のほうに歩いていって公園の一番高い所を左回りに回ります。野球場が終わり芝生がひろがり休憩所が増えて来ます。もう既に一時を過ぎているのですがお弁当を開いている人もあります。未だ場所を探している人もいます。子供づれの人か老夫婦が大部分です。

 周回道路の最も北の部分に来ると、さらに北側はふれあい広場になっています。子供たちが沢山遊んでいます。このあたりの桜が一番綺麗に咲いています。二三枚写真を写しました。

 ぐるりと回って正面の入口付近に戻って来ました。ここが最初に綺麗と思った所ですが、見直してみるとそれ以上に綺麗です。しかし道端に自動販売機がずらりと並んでいるのはどうかと思います。

 余り期待することなく行ったのですが綺麗な花を眺めることが出来て幸いでした。
 Issyさんが撮られた桜です。

 花といえば吉野山が有名ですが、私の行ったのは少し早かったり葉桜になっていたりして、今が一番の見ごろといわれる時期には行ったことがありません。それでもやはり桜木の数も、地域の広さも、歴史も、やはり日本有数の花所と思います。

 高知城の見える公園の桜も見事でしたし、熊本城内の桜も、姫路城内の桜も綺麗でした。お城と桜は好い取り合わせです。

 東京ではマスコミに良く出るのは千鳥が淵の桜でしょう。また九段の桜は歌にも詠われました。上野公園の桜も有名ですが私の思い出ではあまり人々のお行儀が良くなかったので印象が良くありません。谷中あたりの桜のほうが良く覚えています。

 中国でも中支では日本と同じように綺麗な桜が眺められました。蘇州寒山寺道の桜などは有名です。

 ヨーロッパではオランダでキューケンホフのチューリップを見に行った時、沢山の八重桜が満開でした。外国の人は桜に余り興味が無いようでした。すぐそばにある満開の藤棚には人気が集まっているようでした。

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