北イタリア旅行記(5)

(ワイン造り体験と適当な観光)

   
第4日目(ワイナリー)

  今日は待望のと言うか、今回の旅行の主目的であるワイナリーにやっと行く事に成りました。

最後の日になったのは訳がありまして、ワイナリーのボスは、今回の旅行の首謀者であるI氏の従兄弟さん

が勤めているミラノの歯科病院のオーナーが所有しておられ、そのつてでワイン造り体験と言う事に

なったのです。

 しかしその従兄弟さんの都合もあり、今日になったの訳です。

 現地ワイナリーに11:00集合なので、朝9:30各自朝食を取りロビーに集合する事に、今日も

朝食は、普通のシリアル+甘いシリアル、それにドライフルーツを入れ牛乳、ヨーグルト(苺、

プレーン&もう1つ)あとフレッシュジュース、カプチーノ今日も朝食から食べ過ぎ!!

 高速道路をビツェンツァへそこから郊外へ30分ぐらい走り、道は急な上り坂に。

かなり坂道を上がった時、門が現れインターホンが…自動で門が開いていきます、敷地を

入って良くとぶどう畑が現れ、その先に建物があり、その奥に従兄弟さんが手招きしてます。 

庭先にミニ・バスを駐車すると、ワイナリーのスタッフ

らしき人達が現れました。

その中に恰幅の良い人が…ワイナリーのボスであります。

 皆で挨拶し日本からのお土産(日本酒、浮世絵が

書いて有る団扇、私の父が作った御盆etc.)を渡しました。

 その後、ワイナリーのボスがスタッフを紹介、

醸造責任者:1名、ぶどうの責任者:1名、家事の手伝いを

してくれている女性:1名がおられました。

そしてこのワイナリーの説明をかなり詳しくして

いただきました。


 ワイナリーの名前の由来、トーレ・コロンバータ:トーレとは塔の意味、コロンバータとは鳩の
意味だそうです。昔、この付近にはオーストリアなどからの侵略がかなりあり、その侵略者をビツェンツァの街に知らせる為、塔を建てて見張り、煙や炎で知らせたそうです。

 その土地を1984年に購入。土地の成分を調べ、土地に応じたぶどう品種を植えた。

  ぶどう品種は、赤ワイン用:カベルネ・ソービニオン、マルベック、メルロー、ジマンジ。
 白ワイン用:マンゾーネ、ソービニオン・ブラン、シャルドネです。

それと土地の特徴は、地下水が豊富に湧きぶどうにはAM8:00〜PM8:00まで自動散水に

より、4g/1時間を水滴状態で、徐々に土にしみ込ませるのだそうです。

Etc.etc.色んな話を聞きましたけれど、残念ですが、全てはとうてい書ききれません。

 そのあとぶどう畑を案内して頂きました。

丘の上からの南斜面に広がるぶどう畑…そんなに広くは見えないけれど、歩くと結構

あります。途中、ぶどうジュースの糖度の検査の仕方を見せていただきましたが、未だ少し

糖度が低いとかで、収穫はあと2週間後だそうです。

 ぶどうの棚は品種ごとに記号が付いており、しっかりと管理されておりました。

途中、トラクターが入れる少し広い道があり、その道沿いに「りんご、西洋なし、桃」が成って

おりました。とても美味しそうでしたので、取っても良いかと聞いたところ、「食べたいのなら

どうぞ!」って言われたので、良い色になっている桃を1つもぎ、皮を手で剥き一口ガブッと

「めちゃ上手い!!」、そこでO夫妻の奥さんを手招きし「一口どうぞ」って桃を差し出すと

奥さんもカップっと一口「美味しい!」、こんな美味しい桃を誰も食べないとはもったい

ない!!

 ぶどう畑をグルっと廻って、今度は摘み取ったぶどうを選別する機会、選別したぶどうを

優しく潰す機会、潰したぶどうとジュースを発酵させるステンレスタンク、温度を管理する

システム等々説明を受け地下室へ。

地下室には最後にワインを貯蔵する大きな木樽、壜にワインを詰めたりエチケットを張る

機械を見学、それと地下室は冷房もないのに凄く涼しい、地下室の上には土が4mぐらい

盛ってあるので温度が一定だとか。

ワイン造りの行程をジックリ見学させてもらった後は、昼食の時間です。

お手伝いの女性が作ってくれたパスタは絶品!!。手打ちの幅広パスタを手長えびの身と

少しのクリームで和えてあるらしく、めちゃくちゃ美味しいお代わりをしてしまいました。

当然ワインは、このワイナリーで作られたソービニオン・ブランです。

 メインの肉料理は、鶏の胸肉をグリルしてポルチーニの炒めたのを乗せてあります。

それとトマトを炒めたものとマメの炊いたものが添えてあります。

これも当然赤ワインは、カベルネ・ソービニオン、マルベックでしたが、どれも良く合い

美味しかったです。

デザートの果物は、ワイナリーの敷地でなっている「イチジク」にワイナリーのボス特性コニャック風味の

クリームが架かっていて、ほんのり甘いロゼワインにピッタリ!!

後はケーキを残すのみ、四角いバットに一杯のケーキです。しっかりお代わりしてしまいました。

 ここで食事中の話題を紹介。

 一つ目、皆揃った所で乾杯、日本では「乾杯」でもイタリアでは「チン・チン」って言うのですが、

ここでDr.K氏「日本では「チンチン」は「……」の事です」それを通訳したらボスと女性に多受けで場が一挙に和みました。

二つ目、昨夜のホテルのバーでの出来事を話していたら、ボスが特性のグラッパを出してくれました。

普通グラッパは透明ですがこのグラッパは褐色のグラッパでした。

グラッパを4種類の樽に漬けて行くそうです、大事な友人専用だそうです。

あと90°の蒸留酒にレモンの砂糖煮を混ぜて作った物etc.etc.

最後にはボスはDr.K氏の事をMr.グラッパと呼んでいました。

三つ目、イタリアと言えばサッカーの国です、サッカーの話を始めると中々終わりません、

私には分りませんが、チーム名と選手名前を言うだけで場が盛り上がってしまうそうです。

 でも楽しい時間は早く進みます、各自お気に入りのワインを注文、航空便で送ってもらう事に、

お値段は送料及び通関手数料などでお高くなってしまうのは仕方がないです。

 尚、私は6本持って帰りました。

それとワイナリーには大きな犬が4匹おりまして、凄くなついてました犬種は分りませんが、

真っ白くて大きな犬でした。

時間になってしまったのでここらでお暇して、ホテルに帰ります。

でもDr.コンビはどうしてもパドバ大学に行きたいらしく、ビチェンツァから電車でパドバに行くそうで

I氏の従兄弟さんに送って頂いたそうです。

 ホテルに着くとすぐに夕食の時間でしたが、ホテルでの最後の食事でしたが、私はもう満腹で

食べられなかったので、パスしたのですが替わりに従兄弟さんが食べたそうです。

ホテルでの最後の夜もお腹がチクチクで満足満足、今日はここまで…。

Dr.コンビはパドバから何時に帰って来たのでしょうか?。

北イタリア旅行記
No.1
前章〜到着まで
No.2
ベネチア観光
No.3
自由行動
No.4
ベローナ
ヴェツェンツァ
No.5
ワイナリー訪問
No.6
帰国
元町ワインセラー
ヒラオカ
ホームページ