あのロマネ・コンティより入手困難なワインをコンサルトした男
フランソワ・セールというフランスの醸造家をご存知ですか?
 知らない方は、普通の方です。
 知っている方は、相当なワインオタクの方です。
フランソワ・セールの名前は、日本ではあまり知られていませんが、地元フランスでは、「ボルドーにミシェル・ロラン、南仏にフランソワ・セールあり」と言われるほど良く知られた醸造家です。多くの著名醸造家を輩出しているエリート養成機関である、国立農学学士院モンペリエ校で醸造学を修めたセールは、1972年からラングドック地方を中心に醸造コンサルタントとしてワインの世界で働き始めます。

1985年にシャトー・レイヤスの醸造コンサルタントに就任したことから、彼の名は一躍有名になります。今日、シャトー・レイヤスの名声は世界中に広まり、ロマネ・コンティ以上に入手が困難なワインとなってしまいましたが、その成功の陰にはフランソワ・セールの協力がありました。

セールはシャトー・レイヤスの前当主、ジャック・レイノーと二人三脚でシャトー・レイヤスの名声を揺るぎないものにしていったのです。ジャック・レイノーはそのワイン造りへの姿勢と同様、すべてにおいて完璧主義者として知られましたが、ジャック・レイノーが唯一信頼を寄せた醸造コンサルタントが、フランソワ・セールなのです。

ジャック・レイノーの信頼を得たことは、何よりもフランソワ・セールの才能の証ですが、彼の今までのフランス・ワイン界への実績・貢献を称えるように、フランスの『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌』は、フランソワ・セールを1998年度の最優秀醸造家に選出(*)したのです。セールは現在もシャトー・レイヤスの醸造コンサルタントを務める一方、プリウレ・ド・サン・ジャン・ド・ベビアンといった南仏の最高級ドメーヌの醸造コンサルタントも務めています。

  ★『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス誌』は毎年、造り手、醸造家、ネゴシアン、若手の造り手から、それぞれの分野での最優秀人物を選んで います。
■ シャトー・レイヤス とは?
フランスのローヌ地方のシャトー・ヌフ・ド・パフのなかなか手に入りにくい超レアーなワインです。
シャトー・ヌフ・ド・パフは、法王の新しい城と言う意味で、13種類ものワインを使って醸造したり、その畑の土壌は丸い大きな石で覆われその石が太陽の熱を保つことで有名です。シャトー・レイヤスは、その中で最もレアーで通常ヌフ・ド・パフは、3000円以上4〜5000円位が相場なのですが、シャトー・レイヤスは、その10倍はします。なによりも、一生の内でお目に抱えれただけでも幸せと言われています。
私もぜひそんな体験がしたいものです。

そんな凄い人が特別に造ったワインが、日本にやってきます
「瞑想」という意味のワインです
 名前は、コトー・デュ・ラングドック“メディタシオン”といいます。
シャトー・レイヤスはあまりに有名になり一般の消費者には手の届かないワインになってしまいましたが、セールはジャック・レイノーの意思を少しでも尊重し、もう少し多くの消費者が気楽に楽しむことが出来るデイリーなワイン(しかし品質は限りなく高いもの)を造りたいと願い、南仏のサラスク社の協力の下、このワインが誕生したのです。

ブドウ品種は、もちろんジャック・レイノーがこよなく愛したグルナッシュ、そして、シラーがアッサンブラージュされています。キュヴェ名のメディタシオンとは英語のメディテーション、日本語で“瞑想”という意味です。この名前には、「ワインを飲む人たちが1997年1月に急逝した天才ヴィティキュルトゥール ジャック・レイノーにひととき思いを馳せてもらいたい・・・」というフランソワ・セールのメッセージがこめられているのです。

コトー・デュ・ラングドック“メディタシオン”2000

 ブドウ品種:グルナッシュ、シラーをそれぞれ50% 赤・ヘビー ¥1900

 エロー県オート・ヴァレー地区に位置するヴィルフランシュ村の素晴しいテロワール(粘土石灰質)で栽培されたブドウを、完熟の状態で丁寧に手摘みで収穫しました。収量は1ヘクタール当たり20ヘクトリットル(ロマネ・コンティと同等)と、このクラスのワインとしては驚異的な低収量です。発酵に先立ち、カーボニック・マセレーションによる果皮浸漬を採用。その後、除梗、アルコール発酵と同時に櫂入れによるマセレーションを3〜4週間行いました。
発酵終了後、空気圧圧搾機で圧搾、ワインに濃縮感を与えるためにごく僅かのプレスワインをフリーランワインに混入し、熟成はワインの果実味を殺さないようにステンレス・タンクで10ヶ月熟成させ、ボトリングしました。

 ワインは、スグリや黒イチゴ、木イチゴ、ドライフルーツなどの複雑な香りを持ち、口中は大変長く持続し、複雑さとフィネスが見事に調和したワインに仕上がっています。

 ●カーボニック・マセレーションによる果皮浸漬の技術は、フランソワ・セールによって実用化され、現在ラングドック地方の超高級ワインに多く採用されている。これはブドウ果皮の浸透性を高めることによって、果実から多くのアロマ、ポリフェノール、色素、タンニンを抽出するモダン・テクニックで、白ワインにおけるスキン・コンタクト、ピノ・ノワールにおける低温マセレーションの効果があります。

■ 敏ちゃんの試飲
凝縮された果実味で、めちゃ〜めちゃ〜濃いが嫌味の無い上品さもあり、旨みがたっぷりです。
ほっぺたが落ちる位美味しいワインとは、このワインのことだと実感できると思います。
ぜひ、お験しされることをおすすめします。

さらに、日本のワインファンのために  
特別に1000本のみ醸造した超限定キュベ

 スタンダード・キュベの葡萄の中から最上のものを選りすぐって醸造。カーボニック・マセレーションによる果皮浸漬から醗酵までのプロセスは、スランダード・キュベと同様。

その後、1/3をステンレスタンク2/3を新樽(バリックの小樽)で12ヶ月熟成させています。使用している樽は、あのロマネ・コンティの樽の生産を請負うことで有名なフランソウワ・フレール社に特注したトロンセ産のオークの樽。ステンレスタンクのロットと新樽のロットをアッサンブラージュし、無清澄、無濾過で瓶詰め、出荷しました。


 コトー・デュ・ラングドック“メディタシオン
       キュベ・ニュメロ・アン 赤 2001


 ブドウ品種:グルナッシュ45%、シラー55% 赤・ヘビー   ¥3500

このスペシャル・キュベは、2001ヴィンティージが初のリリースになります。
生産本数は、限定1000本のみ。

柿やマルメロのゼリーなどの複雑なアロマ。口中は、粘性があり豊富。混じりけのない純粋なフィニッシュは、軽くバニラがかっており、傑出したフィネスと複雑味があります。まるで「スパイス」の引き出しのようにいろいろな香りを発散するこのワインは、あらゆる地中海料理に良くマッチすると思われます。

■ 敏ちゃんの試飲
最初に紹介したスタンダート・キュベは、凝縮された果実味で、旨みがたっぷりで、ほっぺたが落ちる位美味しと述べさせていただきましたが、このワインは、さらに良いぶどうを使い樽熟させていますので、より複雑性があり、深みもたっぷりです。いわゆるボルドーのグラン・クリュを思わせるワインとはこのワインのことだと実感できると思います。

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番号 商品名 単価 本数 金額
(1)  コトー・デュ・ラングドック 
      《
メディタシオン 赤 2000
1900    
(2)  コトー・デュ・ラングドック 
  《
メディタシオン キュベ・ニュメロ・アン 
3500    
 
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