ワインの原産地に近い中東レバノンのワイン |
レバノンのワインについて 1)レバノンは、どこにあるの? 地中海の東端にあって東にシリア、南にイスラエルに接しており、アラブ諸国に属しています。 アラブ諸国の中で唯一砂漠が無く、気候が良く、首都のベイルートは、中東のパリと呼ばれます。 2)恵まれた気象条件 地中海と山に囲まれた豊かな国土は、恵まれた気候に加えて、土壌もフランスに似通っています。 3)長い歴史を持つワイン造り フランス・イタリアよりもっと古い6000年前のフェニキア人の時代からワインを造り、地中海から 貿易が開始されたといわれています。 フランスの植民地時代にも、イエズス会の修道士がワインを造っていました。 4)ワイン造りの苦労 申し分の無いワイン造りの条件が整っていますが、唯一「中東戦争」および「中東紛争」が ワイン造りを困難にしています。戦争のため収穫を諦めたことも度々とか。 5)産地と葡萄品種 産地は、首都ベイルートの南東約30キロに広がるベカ・ヴァレー。標高800〜1200mの高地。 白は、シャルドネ、クレーレット。 赤は、シラー、カリニョン、サンソ―、カベルネといったフランス系の品種です。 6)パリでも人気のレバノン料理 近年、パリでのレバノン料理の人気に伴い、レバノンワインも脚光を浴びています。 豊かな自然からの食材に恵まれた、優れた食文化を持っています。
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私が思うこと 私の少ないワインに対する勉強の中で感じますには、良いワインのための良い葡萄ができる産地は、地勢学的にみまして、大陸の西端に多いということです。ボルドーを最とするフランスしかり、イタリア、ポルトガル、カリフォルニア、チリ、オーストラリア西海岸もそうです。多分、地球の自転による気流と海流の影響と思いますが、なんでかはまたの課題とします。そういった意味で、やはり日本とか中国は大変な気がするのですが、いかがでしょう。ご存知の方はぜひお教えください。 そのことからしますと、レバノンは、大陸の西端にあって、ワインの歴史もあり、土壌も良いということで、すばらしいワインができない訳は無いと思います。 最近の世界情勢からして中東の紛争状態は、すぐになくならないと思いますが、人々がより良い生活をしたいための産業としてワイン造りを考えるなら、レバノンのワインは、これからもっと注目されるでしょう。 レバノンのワインはまだまだお目にかかる機会がありませんので、今回おすすめするレバノンワインをぜひお試しください。 |
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■試飲してみますと 凄いインパクトがあるのでは、無いですが、非常に上品でエレガントな感じで、なんか中東とかアラブとかという勝手に思っている イメージと掛け離れた味わいです。ちょっとしたカルチャーショックを受けました。 白は、シャルドネが多いらしいですが、コテコテって感じでなくて、樽が程よく効いて、飲みやすい。 赤の方も負けじとまろやかでバランスよく、フランスといわれても判りにくいかもしれません。 一度試される価値は、十分あると確信します。(敏) |