神戸和飲物語いわゆる ワイン通 の方におすすめしたいワイン
   鬼才、異才、独創的、前代未聞、逸脱、個性的
    実験と革新を実践する醸造家アンリ・マリオネ
      ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ


 故ジャック・レイノーはシャトーヌフ・デュ・パプの鬼才と謳われましたが、トゥーレーヌにおいて鬼才と呼べるのは、まさにこのアンリ・マリオネをおいて他にはいないでしょう。既成観念に囚われない自由な発想、そして旺盛なチャレンジ精神が、アンリ・マリオネのワイン造りの根幹に流れています。栽培においても醸造においても、独創的かつ革新的な方法でワイン造りをしているアンリ・マリオネのキュヴェは、その1つ1つがどれも他の造り手のワインには見られない非常に個性的な特徴を備えており、ワインの新しい境地を発見させてくれます。
 
     今回のご紹介は、詳しく長くなっています。時間に余裕のある時にじっくりお楽しみください。

今回ご紹介するワイン:フランス・ロワール地方・トォーレーヌ地区
 (1) トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン 白 2001 
 ボージョレなど赤ワイン用のガメィ種に用いられる炭酸ガス浸漬法を採用。無補糖。パッション・フルーツのアロマが広がる芸術品。

 (2) トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン 白 2002
 ボージョレなど赤ワイン用のガメィ種に用いられる炭酸ガス浸漬法を採用。無補糖。パッション・フルーツのアロマが広がる芸術品。

 (3)トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン"エム・ド・マリオネ"白 2000
 2ヶ月にも及ぶ発酵を経て辛口に仕立てられたヴァンダンジュ・タルティーヴのキュヴェ。桁外れのアロマの発散、酸、そして余韻。
 クロシェのサンセールと並ぶヴァンダンジュ・タルディーヴの双璧。良作年のみの限定 ≪トゥーレーヌの白い巨塔≫と呼ぶに相応しい
 モンスター・キュヴェ生産。

 (4)ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス "プロヴィニャージュ"セパージュ・ロモランタン 白
 1850年前後に植樹されたフランスに現存する最古のプレ・フィロキセラの葡萄畑から生まれる稀少ワイン

 (5)ヴァン・ド・ペイ・ド・ジャルダン・ド・ラ・フランス"レ・セパージュ・ウーブリエ"ガメィ・ド・ブーズ 赤
 消滅しつつあるガメィ・ド・ブーズから造られた、キュヴェ名は「忘れられた品種」。通常のガメィ・ワインとは異るコクと力強さを持つ。
 卓越して素晴らしい品質。「ガメィ・ド・ブーズの消滅は人類の犯す罪である!(ミシェル・ベタンヌ)」

                         
      「白ワインの帝王、トゥーレーヌ・ガメィの王様、ソーヴィニヨンの魔術師」
           (フランス、ゴーミヨー誌、フィガロ紙より)  
      Henry Marionnet アンリ・マリオネ Dome de la Charmoise
 白ワインを炭酸ガス浸漬法で醸造辛口に仕立てたヴァンダンジュ・タルディーヴ接ぎ木をしないぶどう樹、自然ワイン・・・。既成観念にとらわれない自由な発想と旺盛なチャレンジ精神を持つ、ソワン・アン・ソローニュのヴィニュロン、アンリ・マリオネは人々を魅了し驚嘆させるワインを生み出します。

 
⇒ワインを勉強された方には、これらが大変珍しいとご理解頂けると思います。 平岡

 特筆すべきは、アンリ・マリオネのガメイが、マルセル・ラピエールやピエール=マリー・シェルメットといったガメイの第一人者の造り手達と同じ醸造哲学に基づいて造られているということである。フランスの著名な醸造学者で、化学者でもあり、ボージョレの造り手でもあったジュール・ショーヴェ氏(現在世界中で用いられているINAOの公式テイスティング・グラスの発案者で、フランスのとりわけガメイの造り手に大きな影響を与えた伝説的人物)の門下生には、マルセル・ラピエールやピエール=マリー・シェルメット、ギイ・ブルトンといった秀逸な造り手が名を連ねているが、アンリ・マリオネも、かってジュール・ショーヴェ氏の教えをうけた1人であった。これらの造り手達のワインに共通しているのは
「自然な味わいのガメイ・ワイン」ということである。
 トゥーレーヌのガメイは、ともするとボージョレに比べるとマイナーであると考えられがちだが、マルセル・ラピエールやピエール=マリー・シェルメットに匹敵する「自然な味わい」のマリオネのガメイは、ベルナール・ロワゾーをはじめ、フランス料理界の一流シェフやソムリエのみならず、パリの著名なワイン・ショップやフランスの個人のワイン愛好家達にも絶大な人気を誇っています。マリオネのガメイは間違いなくフランス最高峰のガメイです。常にアンリ・マリオネの進化は止まりません。

 ⇒ガメイといえば、ボジョレーヌーヴォで有名でそれしか造ってないとほとんどの方は思っているでしょうが、ロワールでも造られています。それだけでも珍しいと思いますが、アンリ・マリオネはもっと凄いです。 (平岡)
 
   ■ ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズ(Domaine de la Charmoise)の概要

 ●土壌
土壌は"Perruche"タイプ、つまり、
火打ち石混じりの粘土質で、多少のケイ素や小石を含んでいます。

 ●気候
ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズは
トゥーレーヌ地方の最東端に位置するため、他のトゥーレーヌのドメーヌに比べて、ソーヴィニョンとガメィに好都合な大陸性の気候をより多く享受しています。本来、ソーヴィニョンとガメィは大陸性の品種であるため、海洋性気候の影響が少なく、大陸性気候の影響が大きい内陸の土壌で真価を発揮するのです。この点で、ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズはソーヴィニョンとガメィの栽培にうってつけのミクロ・クリマにあることがわかります。しかし、サンセールやボージョレに比べると、夏は涼しく、冬は穏やかです。また、ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズは北のロワール河と南のシェール河の間で、最も高い地点に位置します。このため、並外れた葡萄の熟成が可能になり、春の霜の被害も全く受けることがありません。多くの栽培家が自身の畑が破滅するのを目の当たりにしたあの壊滅的な1956ヴィンテージでさえも、マリオネのドメーヌは被害を免れたほどです。

 ●葡萄樹
ドメーヌの葡萄樹は、大部分が
1967〜1978年(接ぎ木をしていない区画は除く)に植樹されたものですが、それ以来、葡萄樹はほとんど引き抜かれていません。葡萄樹の取り替えに際しては、穂木を残し、台木のみ取り替えて常に最上のヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)が残るようにしているのです。

 ●栽培と収穫
ドメーヌの畑の畝幅は3メートルと非常に広く、植樹比率はそれほど高くありません。むしろ、葉の広い表面積を得られるように、葡萄樹を高い位置に固定して、光合成がよりよく進むようにしているのです。また、マリオネは畑の葡萄樹の状態を極端に重要視しています。彼は化学物質の使用を出来る限り最大限に避けながら、
"リュット・レゾネ Lutte Raisonee"の原則に従って葡萄を栽培しています。除菌剤、除ダニ剤は20年来使用しておらず、セクシャル・トラップの技術を利用することも始めており、より葡萄畑の生態環境に適った栽培方法を行っています。収量を穏当なレベルに押さえるために、摘芽、グリーン・ハーヴェストも行います。葡萄の色素の発達を最適にし、熟度を高くするための摘葉も行われています。葡萄の房はすべて手摘みで収穫され、その場で厳格に選別されます。選別された葡萄は、潰れて酸化するのを回避するため、底の浅い籠に入れられ、すぐに醸造所に運ばれます。ドメーヌの畑の畝幅は3メートルもあるため、収穫した葡萄を入れた籠を収集するためのトラクターが畝の間に入ってくることができます。このため、収穫した葡萄をより早く醸造所に運び込むことが出来るのです。

 ●ボージョレとは異なるガメィの醸造
アンリ・アリオネがガメィの醸造に採用している炭酸ガス浸漬法(マセラシオン・カルボニック)は、ボージョレで行われている方法(セミ・カルボニック Semi-Carbonique)とは異なります。ボージョレでは、発酵中にポンピング・オ−バーを行い、果皮が破れて果汁が流出するため、多くの果汁が発生し、マセラシオンは液体中で行われます。しかし、ドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズの炭酸ガス浸漬法では、
マセラシオンは気相(気体状態)で行われています

これは、まずタンクを二酸化炭素で充満させておいて、その後に、葡萄で完全にタンクを満たす方法です。
ポンピング・オーバーを行わないため、果皮が破れて果汁が流出することはなく、発酵はそれぞれの果粒の中で行われるのです(細胞内発酵)。つまり、マセラシオンはガス(気相)の中で行われるわけです。炭酸ガス浸漬法においては、液体が少なければ少ないほど、果粒からより多くのものを引き出すことができるため、ワインはよりフルーティーで、色の濃い、アロマティックなものになります。事実、パスツールは、応用には至りませんでしたが、それを仮定していました。またこの技術は二酸化硫黄の添加も最小限に押さえることができる利点もあります。

唯一行われるのは、葡萄を温めることです。重さによって、葡萄が少しの液体を発生するため、この液体を25〜30℃の熱交換機の中で温めて、タンクの下部に再注入するのです。こうすることによって、熱が拡散し、発酵が問題なく開始されます。発酵は約6日間続き、後に(50%の葡萄はまだ手つかず)葡萄をタンクから出し、空気圧圧搾機にかけるのです。再びタンクの中に入れて通常の発酵を終了し、続いてマロラクティック発酵が2〜3週間かけて行われます。発酵終了後、ワインは澱引きされ、瓶詰めされるまでタンクで保存されます。

この醸造方法は経済的にリスクがあります。なぜなら、収穫が手摘み(機械よりも3倍もコストがかかる)であること、それから、とりわけ発酵が、
二酸化硫黄の添加もなく、いかなる保護もなく、完全に自然なものであるためです。特に、わずか数時間で、揮発酸量が急激に上昇し、酢酸が発生する危険性があります。しかも、1つのタンクから別のタンクに感染する可能性が高いのです。揮発酸量が上昇した場合には、出来るだけ早く澱引きするか、二酸化硫黄を添加することによって危険を回避することができますが、揮発酸量は少し上昇すると下降することはほとんどないため、この方法を実践するには、非常に卓越した技術が要求されます。ボージョレの多くの造り手が、この技術(ポンピング・オーバーをしないマセラシオン・カルボニック)を使うことを止めてしまったのは、揮発酸の上昇という問題があったからなのです。

しかし、記述したように、この炭酸ガス浸漬法(マセラシオン・カルボニック)は、ボージョレで行われている方法(セミ・カルボニック Semi-Carbonique)と比較した場合、果粒からより多くのものを引き出せるため、ワインは、
よりフルーティーで、色の濃い、アロマティックなものとなり、二酸化硫黄の添加も最小限に押さえることができるのです。




白ワインなのに
ボージョレなど赤ワイン用のガメィ種に用いられる
炭酸ガス浸漬法を採用
無補糖 パッション・フルーツのアロマが広がる芸術品
トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 Touraine Sauvignon (AOC)
 
   ■ アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

 ●品種
ソーヴィニョンはドメーヌの17haの面積を占めています。集団選抜に由来する葡萄樹の大部分が1967〜1982年の間に植樹されたもので、平均ワイン収量は1ha当たり約50〜55ヘクトリットルです。

 ●醸造方法
収穫は
全て手摘みで行われます。収穫した葡萄の品質に適合させるため、醸造法は毎年異なります。ドメーヌのトゥーレーヌ・ソーヴィニョンは基本的に2つの異なる醸造法で造られたロットのアッサンブラージュに由来しています。

最初のロットはクラシックな方法で醸造されます。これは、非常に良好に
熟成した葡萄に適用され、まず葡萄は圧搾機の上で徐梗されます。この際、炭酸ガスを継続的に圧搾機と受け取り桶に供給して葡萄を完全に空気から遮断します。そして、空気圧圧搾機を使ってゆっくりと圧搾して果汁を分離します。タンクに入れられた果汁は5℃に冷却され、続いて果汁を澱から分離することによって最初の24時間に沈殿する不純物の澱下げをします。その後、温度を上げて、16℃〜23℃の間で発酵を行います。発酵の数日前に酒母が造られるため、培養酵母を添加することなく自然酵母のみで発酵が開始されます。

もう1つのロットはガメィのように醸造されます。これはソーヴィニョンの酸が多すぎて典型的な植物臭(リンゴ酸の含有量が過剰な場合)が強すぎる葡萄に適用されます。ソーヴィニヨンをガメィのように、房ごとステンレス・タンクの中に入れて
細胞内発酵(炭酸ガス浸漬法=マセラシオン・カルボニック)させるのです。この方法によって葡萄のリンゴ酸、つまりあまりにも植物的過ぎる特徴が自然に減少するのです。結果としてワインは調和が取れ、まろやかで、すばらしいアロマを持ちます。このようなことをしているのは世界中で私だけでしょう。しかし、この細胞内発酵はわずか3日間にとどめます。3日間の発酵後、ゆっくりと圧搾して、果汁を分離し、再び同じ温度でクラシックな方法で発酵させるのです。いかなる培養酵母の添加も、清澄も行いません。

この方法は、徐梗して6〜24時間果皮浸漬をするスキン・コンタクトとは異なります。私の方法は、手で摘み取って選別し、炭酸ガスで充満したタンクに直接入れた葡萄の房全体から行われる発酵です。スキン・コンタクトは、徐梗して、破砕した葡萄によるマセラシオン(果皮浸漬)で、最大でも24時間です。結果として生まれるワインの性質も全く異なりますが、私は毎年、スキン・コンタクトのロットも造り、ソーヴィニョンの全てのロットの中に振り分けます。スキン・コンタクトをしたものは、一般的によりしっかりとした構成をしており、アッサンブラージュするには非常に面白いものです。すべてが終了したら、時宜を得ないマロラクティック発酵の開始を避けるため、ワインは粗い澱から分離されます。瓶詰めは、最初の冬を越した後(つまり収穫の翌年の春に)、軽く二酸化硫黄を添加し濾過をしてから行われます。ソーヴィニョンは全く補糖されません、もしくは補糖されたとしてもほんの少しです。一般的に平均アルコール度数は11.5℃から12℃です。

 ●特徴
この2つの醸造方法(+スキン・コンタクトのロット)の最終的なアッサンブラージュにより、トゥーレーヌ・ソーヴィニョンは並外れた広がりを持つようになります。実際、アロマの幅がより大きく広がります。
才気煥発で、ソーヴィニョン種の特徴である植物の草のような印象は全く感じられません。白桃、レモン、アプリコット、洋梨、パッション・フルーツ等の果物や、アカシア、スイカズラ等の花の香りが感じられます。味わいは、一定の酸味を保ちながら、自然な豊さに伴うふくよかさがあります。その上質な優雅さは、貪欲な試飲ができないほどの喜びを、我々に与えてくれます。

 ●サゼッション
7〜8℃に冷やして。アペリティフとして、あるいはシーフード特に海老やカニ、川魚、ハム、ソーセージ、鶏肉、山羊のチーズなどにすばらしく調和します。アスパラガスのクリーム添えとは最高のマリアージュです。

 ●『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
これぞ、芸術的な方法で醸造されたソーヴィニョンのワイン。僅かな植物臭の痕跡もなく、自然な酸のすばらしい骨格を持ち、完璧な材料によって造り上げられている。醸造学の学校に示したい真のソーヴィニョン。しかも、非常に廉価な値段である!

 ●ロバート・パーカーのコメント 
アンリ・マリオネは並外れた試飲家であると同時にロワール河流域地方で最も過小評価されている造り手の一人である。トゥーレーヌ・ソーヴィニョンはスモーキーでフローラル、ミディアム・ボディーでシトラスのフレーヴァーがある。味のしっかりした適当な価格の辛口ワインを探しているのであれば、これを逃す手はない。

 ●ジョン・ウィンロック氏(『エル』誌)のコメント 傑出したワイン。青みがかったレモン色のローブ、アロマは非常に顕著だが、決して強すぎず、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類を感じさせ大変上品で新鮮。味わいにおいても同じことが言える。非常にエレガントで、混じりけがなく、新鮮で、軽快。ワインは口当たりが良く、味わいが長く残る。攻撃的な印象や草のような不快な印象はない。しばしば、きつ過ぎるソーヴィニョンの酸味も、ここでは完全にバランスが取れている。
  トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 Touraine Sauvignon (AOC) 2001 ¥1,800
  トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 Touraine Sauvignon (AOC) 2002 ¥1,900


 ボージョレなど赤ワイン用のガメィ種に用いられる炭酸ガス浸漬法を採用。無補糖。パッション・フルーツのアロマが広がる芸術品。
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  (1)トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 2001 ¥1,800
  (2)トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 2002 ¥1,900




2ヶ月にも及ぶ発酵を経て辛口に仕立てられた
ヴァンダンジュ・タルティーヴのキュヴェ。
桁外れのアロマの発散、酸、そして余韻
≪トゥーレーヌの白い巨塔≫と呼ぶに相応しい
モンスター・キュヴェ
トゥーレーヌ・ソーヴィニョン"エム・ド・マリオネ"白
Touraine Sauvignon "M de Marionnet" (AOC)
    ■ アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

 ●品種
唯一1971年に植樹されたソーヴィニョンの区画に由来するキュヴェで、収量は平均して1ha当たり25〜35ヘクトリットル。

 ●醸造
このキュヴェの収穫は、
通常の収穫よりも約1ヶ月遅く、葡萄の熟度は一部の葡萄に貴腐菌がつくほど非常に進んでいます。収穫は手摘みで行われ、厳格な選別の後、房は慎重にに入れられます。完全に清潔な獎果のみを使用し、籠から直接圧搾機に入れられ、伝統的な圧搾を行います。通常、果汁はアルコールを十分に含んでおり(12〜14度)、補糖も培養酵母も添加せずに、20〜25℃の温度で自然に発酵させます。発酵は2ヶ月にも及び、発酵終了後、マロラクティック発酵が開始するあらゆるリスクを避けるため、ワインは粗い澱から分離されます。瓶詰めは、収穫の翌年の5月に軽く濾過した後に行われます。
(*エム・ド・マリオネはヴァンダンジュ・タルディーヴが可能になった年のみ造られるキュヴェであるため、毎年は生産されません。)

 ●特徴
このワインの豊かさは驚くべきほどで、他のソーヴィニョンとは似ても似つきません。まさしく、グラスの中で
爆発するようにアロマが発散します。白桃、アプリコット、パッション・フルーツ、パイナップル、グレープフルーツ、マンゴー、続いてバニラやトースト、そして最後にシナモンの香りが感じられます。

 ●サゼッション
非常に長命ですが、若いうちからでも美味しく飲むことができます。9〜10℃に軽く冷やした方がいいでしょう。1990年7月、ゴーミョー誌主催のワイン・オリンピアードにおいて、"エム・ド・マリオネ"の'89ヴィンテージは、サンセールやプイィ・フュメ、カリフォルニアのソーヴィニョンなど世界から集まってきた最上のソーヴィニョンを押さえ、見事1位を獲得しました。

 ●『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
品種のあらゆるステレオタイプからかけ離れた、豊かでエレガントなソーヴィニョン。創造的なワインである。アンリ・マリオネは、偉大な年だけに造られる"エム・ド・マリオネ"を、魔法のようなテロワールと低収量によって、ソーヴィニョンに捧げる金字塔にすることを願った。このキュヴェのために、通常の収穫よりも1ヶ月遅らせて行われる収穫は、もちろん手摘みである。この並外れたワインは、テイスティングにおいて世界中の最も偉大なソーヴィニョンより常に圧倒的に優れている。それを発見できるこの機会を逃すなかれ。

 ●『ル・フィガロ』紙、ミッシェル・ポンのコメント
 ソワン・アン・ソローニュの偉大な造り手アンリ・マリオネは、数人しかいない"ソーヴィニョンの魔術師"の1人である。つまり、彼は、我々がじりじりしながら発売を待っているリュシアン・クロシェのサンセール ヴァンダンジュ・タルディーヴのように、特別な才能なくして醸造された時には不快な草のようになってしまうソーヴィニョン品種から、思いがけない、驚くべき、すばらしい味わいを引き出すことができる数少ない醸造家に属しているのだ。"エム・ド・マリオネ"は、辛口でありながら、豊満で、まろやか、レモンコンフィの深いアロマと予想外の余韻を持つ類い希なキュヴェで、少量しか造られず、毎年はお目にかかれない。アペラシヨンの通常の特徴は全く備えておらず、むしろ、創造者であるアンリ・マリオネの感性に対応しているワインである。まず、何よりも、通常存在するやや青っぽい草のようなソーヴィニョン種の典型的な香りが感じられない。しかも、我々をどこか遠い葡萄栽培地に誘うまろやかさと豊満さがある。エルミタージュの白やコンドリューを連想させ、さらには、ブルゴーニュを思わせるトーストや蜂蜜の印象さえ感じられる。しかし、この"エム・ド・マリオネ"にはいかなる魔法も存在しない。ほぼ1ヶ月収穫を遅らせただけなのだ。マストの糖度が高く通常よりも時間をかけた発酵は12月まで続き、辛口に仕上げている。このワインはカキに合わせるほど生き生きとはしていない。しかし、リッチで複雑なアロマと、自然の力強さは、高級魚のソース料理や甲骨類(特にオマール海老のアメリカンソース)やソースのかかった鶏肉料理が、理想的な伴侶となるに違いない。フレッシュ・フォワ・グラにさえも見事に調和する。ずばぬけていて、ソーヴィニョンに分類することができないキュヴェ!数年間は保存可能。

 ●季刊誌『ジャーナル・ド・ラ・ソロ−ニュ』のコメント 
これはあらゆる基準から逸脱したキュヴェで、非現実と紙一重だ!しかし、最も豪奢なキュヴェである。黄金色に輝き、パッション・フルーツやマルメロ、桃や洋梨、パイナップル、グレープフルーツ、バニラ、トーストを思わせるとてもフルーティーなアロマ、同時にカシス、アカシア、火打ち石の香り。そして最後にはヘーゼルナッツのアロマも感じられる素直で混じりけのないアタック。すばらしい酸とともに力強さを持ち、粘性があり、並外れた余韻。グラスが温まるにつれ1口1口変化し、舌の上に次々に表れる壮大な描写。このワインは、特にすべての偉大なワインを味わい尽くしたと思っている玄人や最も識見に富む愛好家に、ゴムの矢のように働きかけて、桁外れな喜びを与えてくれるでしょう。これぞ繊細で、風味のある新しい味わいの崇高なワイン!ぜひこの言葉を信じて頂きたい。このワインを見つけたのなら、1秒たりともためらわないことだ。貴方の味覚と見識を満足させるこの機会を逃すことはあまりにもばかげている。このすばらしいパフォーマンスと称賛に値する是認に対し、もう一度我々のすべての賛辞をアンリ・マリオネに贈る。 
  トゥーレーヌ・ソーヴィニョン 白 "エム・ド・マリオネ"白
   Touraine Sauvignon "M de Marionnet" (AOC) 2000 ¥3,500


 2ヶ月にも及ぶ発酵を経て辛口に仕立てられたヴァンダンジュ・タルティーヴのキュヴェ。桁外れのアロマの発散、酸、そして余韻。クロシェのサンセールと並ぶヴァンダンジュ・タルディーヴの双璧。良作年のみの限定生産。ただでさえ低収量のキュヴェだが、2003年物では1ヘクタール当たり6ヘクトリットルという驚異的な超低収量で収穫された。まさに≪トゥーレーヌの白い巨塔≫と呼ぶに相応しいモンスター・キュヴェ。総生産量2300本。
 ご注文は、ワイン名をコピーし、本数とお名前その他を下のフォームにお書きください
  (3)トゥーレーヌ・ソーヴィニョン  "エム・ド・マリオネ"白 2000 ¥3,500




最古のプレ・フィロキセラの葡萄畑
珍しいロモランタン品種で造られたこのワイン
  ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス
"プロヴィニャージュ"セパージュ・ロモランタン 白
Vin de Pays du Jardin de la France"Provignage" Cepage Romorantin
 ボランジェのヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズと並び、1850年前後に植樹されたフランスに現存する最古のプレ・フィロキセラの葡萄畑から生まれる稀少ワイン。1世紀以上もの間生き延びてきた僅か0.36ヘクタールの区画から造られるワインは年間1000本前後と超限定生産。ロマネ・コンティに匹敵するほどの低収量(1ヘクタール当たり約20ヘクトリットル前後)と樹齢150年以上の"ウルトラ・ヴィエイユ・ヴィーニュ"と呼べる超古樹に由来するワインを味わいことは、まさにフランスワイン文化の真髄に触れることである。
ロモランタン品種はトゥーレーヌの隣のAOCクール・シュヴェルニィではアペラションの指定品種になっていますが、アンリ・マリオネのドメーヌがあるAOCトゥーレーヌでは指定品種になっていないため、ワインのカテゴリーはヴァン・ド・ペイになっています。)

 ●アンリ・マリオネの解説によるプレ・フィロキセラの葡萄樹の発見とプロヴィニャージュ誕生の経緯

1998年3月、私のドメーヌの近くに住む老人が私を訪ねてきました。彼は葡萄栽培から引退するため、自身の4.5ヘクタールの畑を私に引き継いでもらえないかと会いに来たのです。信じられないことにその畑の中心部に、非常に古い区画が存在したのです。言い伝えによれば1850年頃に植樹されたロモランタン品種の区画とのことでした。ロモランタン品種は、1519年にフランソワ1世によってこの地方にもたらされた著名な品種で、現在はクール・シュヴェルニィのアペラシヨン(AOC)でわずかに栽培されています。
この年老いた造り手の言う事を確かめるために、私はアンジェ市のONIVINS(全仏ワイン協会)の元鑑定人で、ロワールの葡萄畑や苗木の検察官であるギヨ氏を呼びました。彼は大変驚き、切り株を2本、世界で最も偉大な葡萄学者であるモンペリエ大学のブバル教授に送りました。二人とも植樹された正確な年には言及しませんでしたが、葡萄樹がフィロキセラ禍に遭う前の葡萄樹で、1870年以前に植えられたものであることに間違いないことを確証してくれたのです。つまり接ぎ木されていないこの区画は19世紀後半にフランスのすべての葡萄畑を荒廃させたフィロキセラの害から免れたのです。葡萄樹は現在も素晴らしい状態にあり、おそらくフランスで最も古いとされる2、3の葡萄樹の1つであることに間違いはありません。
こうして、1998年の秋、私はこの葡萄樹から初めての収穫をしました。0.36ヘクタールの区画から凡そ750リットル、900本をボトリングし、この稀有なキュヴェを"プロヴィニャージュ"と命名しました。なぜならフィロキセラ以前には、プロヴィニャージュは葡萄樹を増やし、欠陥のある株を取り替える方法だったからです。この技術は、ガーデニングで使われている取り木の技術と比較することができます。フィロキセラの発生以前は葡萄樹にも可能な技術だったのです。
私が想像した通り、出来あがったワインはこの地方で味わえる通常のロモランタンとは全く異なる性格を持ち合わせるものでした。プロヴィニャージュは、味わいがより豊満で肉付きがよく、ハチミツやノワゼット(はしばみ)のアロマを持ち合わせています。ロモランタン品種から生まれるワインは、通常酸味が非常に高いのですが、プロヴィニャージュにおいては、それがワインの豊満な味わいによってかき消されています。ハーモニーは完璧ですが、味わうにはもう少し待った方がいいのではないかと思われます。いずれにしても、このワインはむしろ伝統的な熟成タイプのワインのように思われますが、酸味は少なく感じられ、すでに十分に印象的な魅力があります。
このワインはロワール河や周辺の支流で獲れる魚を用いた料理に最適です。もしくは、モリーユ茸をふんだんに使ったクリーム仕立ての鶏肉に合わせても宜しいかと思います。また、お肉でしたら白身肉に、アスパラガスの料理とも素晴らしいハーモニーを奏でることでしょう。サヴォワ地方やスイスのハード・タイプのチーズもお勧めです。
私はこのワインを、人類の遺産の中の保護された宝物であると思っています。ある種の感慨を感じることなくこのワインを味わうことはできません。とりわけルイ・フィリップ(フランス王。在位:1830〜1848年)と同時代にこの葡萄樹が植樹されたことに思いを馳せるとなおさらです。                アンリ・マリオネ
 

 ●1998ヴィンテージについてのロバート・パーカーのコメント
ロヴィニャージュ。この麦藁色のワインは人々の知的好奇心を魅了するワインである。珍しいロモランタン品種で造られたこのワインの葡萄樹は、その起源を19世紀にまで遡る。フランス最古の2つの葡萄畑のうちの1つ(もう1つはシャンパーニュのボランジェが所有するヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズと呼ばれる著名な区画)で、20世紀初めのフィロキセラ禍を免れたフランスでも数少ない葡萄畑である。
このワインは空気に触れることでドラマティックに向上する。私は4時間にわたってこの輝くように澄んだワインの空気による変化を観察した。はじめは新鮮なマンゴーやスイカズラ、フルーツ・キャンディーのアロマがグラスから飛び出してくる。しかし、その香りは、空気に触れることで、生き生きさを保ったまま、ラズベリーの香りへと変化していった。味わいはライトからミディアムのボディー、サテンのようなテクスチャー、そして力強い。中心となっているラズベリーの豊満な味わいが、貝殻やヨード、鉱物質の味わいと混ざり合っている。複雑で深みがあり、ずば抜けて長い余韻。まさに傑出したワインである。僅か4時間でもその片鱗を見せてくれたが、セラーで寝かせることでさらに良くなることは間違いない。好奇心の強いワイン愛好者ならば、世界中で大きな関心を集めているこのプロヴィニャージュを、ぜひとも1本かそれ以上は手に入れるべきだろう。                      91+ポイント



 ●『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
緑色の反射に飾られた透明なローブ。なによりもまず、ワインのボディーと粘性に驚かされる。アンリ・マリオネは「この粘性こそ、接ぎ木をしない葡萄樹に由来するワインに見られる粘性」と言う。非常に香り高い花の香り。酸味は完全に同化している。完璧なバランスで、果物や花のアロマの余韻が長く続く。しっかりとした構成でこのうえなく心地よいワイン。まちがいなく長命なワインである。

*マリオネのプレ・フィロキセラの葡萄畑の発見は、『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌でも大きく取り上げられた。→

 ●『ル・フィガロ』紙のコメント
ヘーゼルナッツ、アーモンド、白い花などに印象付けられた軽やかな香り。すばらしい酸に支えられた蜂蜜や生き生きとした感覚が口中に広がる。フィニッシュでは、この品種にしては異例とも言える粘性が広がりまさに絶頂へと達する。ブール・ブラン・ソースの料理や若鶏のクリーム煮に良く合うことだろう。
    ■プロヴィニャージュのバック・ラベル(バック・ラベルのコメントの訳文)

 プロヴィニャージュ
1850年(言い伝えでは)に植樹されたプレ・フィロキセラの葡萄樹

ロモランタン品種は、ロモランタン村の周辺に植樹するためにブルゴーニュ地方から8000株の苗木を取り寄せたフランソワ1世によって1519年にこの地方に持ち込まれました。
フランソワ1世は、そこに豪華なシャトー(城)を建設しようと計画していたいたため、それで葡萄樹が植樹されたのですが、結局、シャトーはシャンボールに建設されました。
専門家達は、この葡萄樹の非常に高い樹齢を確証してくれました。つまり、フィロキセラが現れたのが1870年以降であるため、この葡萄樹は接ぎ木されていないのです。
ワインは大変複雑で、長命な熟成タイプで、全く並外れています。私達の歴史の1ページを飾り、フランスの文化遺産の1つとなるワインです。
  ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス "プロヴィニャージュ"セパージュ・ロモランタン 白 ¥8,000
Vin de Pays du Jardin de la France"Provignage" Cepage Romorantin
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 (4)"プロヴィニャージュ"セパージュ・ロモランタン 白 ¥8,000

アンリ・マリオネ プレ・フィロキセラのロモランタン種の葡萄樹の前で
アンリ・マリオネ 
プレ・フィロキセラのロモランタン種の葡萄樹の前で



二酸化硫黄、培養酵母を無添加、無補糖、無清澄、無濾過など、
人工的な介入を一切行わず、人類が初めて造ったワインを再現。
キュヴェ名「初収穫」という名に相応しい、
醸造技術の限界に挑戦したワイン。
トゥーレーヌ・ガメィ "プルミエール・ヴァンダンジュ"赤
Touraine Gamay "Premiere Vendange" (AOC)
  ■アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

 これは私の夢のワインです。"プルミエール・ヴァンダンジュ"(初収穫)と命名しました。いつか人間がワインを造った、そのワインのように自然なワインを造ってみたかったのです。しかし、失敗すれば1年の収穫がすべて無駄になります。20年待って11年前、1990年に初めて実現しました。
葡萄の果汁は放置すれば発酵して酢になります。自然の帰結です。酢になるはずのものに"介入"して私達はワインを造ったのです。ワインを創り出したのは人間です。介入と言うとマイナスイメージですが、知恵を働かせたのです。おそらくルイ14世が宮殿で飲んでいたワインは、秋から冬はまだしも、気温の上がる春先には酢になっていたのでは…。17世紀にはワイン造りに亜硫酸が添加されるようになりました。亜硫酸には二つの役割があります。バクテリアを殺し、ワインの大敵である酸化を防ぐことです。空気中には無数の菌がいて、良い菌も悪い菌も葡萄の実についたまま醸造されます。もちろん、実を腐らせる腐敗菌も一緒です。亜硫酸は腐敗菌を殺しますが、同時に貴重な他の菌なども殺してしまうのです。葡萄は500〜600の要素でできているのです。酸化とは、リンゴをむいて5分もおくと表面が変色する、あれです。
私のワイン造りは、第1に健康な葡萄を育てること。そして、丁寧に摘むことです。摘み取った実は小さな籠に入れ、木樽ではなくステンレスのタンクに直行させます。酸化の原因を防ぎ、
亜硫酸はいっさい使いません。酵母を添加したり、漉したり卵白で澱を取り除いたり、人工的な介入は全く行いません。リスクは毎年あります。今年で11年目ですが、2度も失敗しました。子供と同じですよ。健康な子供に良い環境を与えてやる。奇跡のようなことです。
プルミエール・ヴァンダンジュは、クラシックなキュヴェよりも強い色調と複雑なアロマを持っています。深いガーネット・ルビーの色調に若々しさで紫がかったローブ。フランボワーズやカシス、ブルーベリー、スミレ、パン・デピスなどのアロマ。味わいは、澄んで混じりけがなく、フレッシュ。非常にピュアな果実味があり、大変長い余韻とともにしっかりした構成の上でバランスが取れています。トゥーレーヌの郷土料理や特にあらゆるジビエに大変良く調和します。

 ●ミッシェル・ベタンヌのコメント
「アンリ・マリオネのプルミエール・ヴァンダンジュは、一般に知られているすべてのボージョレよりも美味な果実味と、比類のないビロードのテクスチャーを兼ね備えている。」

 ●ジェームス・ターンバル(英国ワイン・ジャーナリスト)のコメント
「アンリ・マリオネにとっての現代醸造学に対する唯一の譲歩であるマセラシオン・カルボニックで単純に酸化から守った、これぞ全くの自然ワイン!純粋さとフルーティ−さを追求するマリオネにとって、このプルミエール・ヴァンダンジュは、おそらく最も彼の哲学を表現しているキュヴェに違いない。瓶詰めされた年のうちに消費するように仕立てられるプルミエール・ヴァンダンジュは、エレガントで、フランボワーズやカシス、バイオレットなどの魅力的な香りとともに美しく深い赤のローブと紫色の反射を持っている。すばらしくピュアでフレッシュな味わい。ハーモニーが取れしっかりとした構成。13℃でサーヴィスすれば、肩肉のファルシーに快く調和する。」

 ●『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
才能豊かなアンリ・マリオネは、基準から逸脱した全くもって前代未聞なワインを造ろうと努めた。このワインは我々の喜びを大きくしてくれるに違いない!マリオネは、全く自然な状況で、二酸化硫黄も培養酵母の添加もなく、自然な方法で出来あがった昔のワインの思い出として、このワインをプルミエール・ヴァンダンジュと命名し、醸造による歪曲のない完全な純粋さにおける品種のすばらしさへのオマージュ(敬意)となることを願っている。素直でフルーティーなガメィ、心地よく美味。

 ●『ル・フィガロ』紙、ミッシェル・ポンのコメント
プルミエール・ヴァンダンジュと呼ばれるこのキュヴェは、全く補糖なしで、いかなる形によるほんの僅かな二酸化硫黄の添加もなく瓶詰めされた先験的に"不可能な"ワイン。クラシックなガメィよりも際立ったローブ、木苺、黒イチゴ、サクランボ、カシスの味わい。しっかりと成熟したタンニン、これぞ、異型的に興奮させられるガメィ!

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   (5)トゥーレーヌ・ガメィ "プルミエール・ヴァンダンジュ"赤 ¥1,900



赤消滅しつつあるガメィ・ド・ブーズから造られた、
キュヴェ名は「忘れられた品種」。
通常のガメィ・ワインとは異るコクと力強さを持つ。
ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス
"レ・セパージュ・ウーブリエ" ガメィ・ド・ブーズ 赤
Vin de Pays du Jardin de la France"Les Cepage Oublies" Gamay de Bouze

 消滅しつつあるガメィ・ド・ブーズから造られた、キュヴェ名は「忘れられた品種」。通常のガメィ・ワインとは異るコクと力強さを持つ。
卓越して素晴らしい品質。「ガメィ・ド・ブーズの消滅は人類の犯す罪である!(ミシェル・ベタンヌ)」
  ■アンリ・マリオネ自身の解説とコメント

このワインはブルゴーニュのブーズ・レ・ボーヌ村が起源で、
シェール渓谷の古い伝統的品種であるガメィ・ド・ブーズ(別名:ガメィ・ノワール・ア・ジュ・ルージュ)から造られています。ガメィ・ド・ブーズは、19世紀はもちろん1960年代〜70年代までトゥーレーヌ地方で広く栽培されていた品種で、クラシックなガメィ・ノワール・ア・ジュ・ブラン(ボージョレやトゥーレーヌで一般的に栽培されているガメィ)とは異なり、果皮が厚く、果肉に色がついている半赤果肉(セミ・タンチュリエ)のガメィ種です。このため、ガメィ・ド・ブーズの果汁は非常に色鮮やかで、当時は、むしろ田舎風ではありながらも、豊かなコクによって珍重されたワインを生み出していました。INAOは、最初、ガメィ・ア・ジュ・ブランに15%の比率で混醸できるようにして、この品種の使用を寛容しましたが、その後、AOCトゥーレーヌの指定品種から完全に外してしまいました。その結果、ガメィ・ド・ブーズは、現在では、ほとんど消滅してしまったのです。しかし、私は全く偶然にこのガメィ・ド・ブーズの1区画を手に入れることが出来たのです。
1997年に、私の隣人の1人が、自身の1ヘクタールの区画からガメィ・ド・ブーズ品種を引き抜こうとしていたのです。私は、私の両親や祖父母達の喜びであったガメィ・ド・ブーズの葡萄畑を救うために、その区画を貸してくれるように彼を説得したのです。出来上がったワインを試飲してみて、まず非常に濃く強い色に、続いて、子供の頃、両親の大樽に穴をあけてこっそり飲んだ懐かしいこの品種のワインを瞬時にして思い出させるアロマに驚かされました。こうして、私は、かつて、その力強さとエレガントさで好んで飲まれていた、あのすばらしいガメィ・ド・ブーズのワインを再発見したのです。栽培と醸造は、クラシックなガメィのキュヴェと同様の方法で、私自身がドメーヌで行っています。
 このワインのタンニンは非常に顕著ですが、まろやかでハーモニーが取れています。
黒い果物の入った籠から感じとれるような柔らかいタンニンを持つ田舎っぽいカメイです。濃密さと口中の存在感は感動的で、他に存在するいかなるワインとも比較できません。軽食やソース付きの肉料理、伝統的なジビエ料理などによく合います。

(ガメィ・ド・ブーズはAOCトゥーレーヌの指定品種になっていないため、ワインのカテゴリーはヴァン・ド・ペイになっています。)

 ●ミッシェル・ベタンヌのコメント
ガメィ・ド・ブーズ品種が消滅していくのが犯罪に思えるほど、このワインは個性的な特徴を持っている!

 ●『ル・フィガロ』紙、ミッシェル・ポンのコメント
"セパージュ・ウーブリエ" はアンリ・マリオネが生んだもう1人の神童である。このキュヴェは法的にはいかなるAOCを名乗る権利もない。なぜなら、INAOが、このキュヴェを構成している品種、つまり、かつてシェール渓谷で伝統的な赤ワインを生んでいた半赤果肉のガメィ・ノワール・ア・ジュ・ルージュを、ずっと前に指定品種から外してしまったからである。非常に濃く強いローブ、柔らかいタンニン、黒い果物のアロマ、田舎風でこくのあるワイン。どんな比較も必要としない。」

 ●『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌のコメント
ガメィ・ド・ブーズからこのうえなく美味なワインを造るアンリ・マリオネは、これこそが、彼が少年時代に飲んでいたワインであることを覚えている。INAOが栽培品種の指定から外してしまったために、AOCトゥーレーヌを名乗ることができないガメィ・ド・ブーズは、ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランスとして、"セパージュ・ウーブリエ"(忘れられた品種)という名前で販売されている。1世紀前、徐梗もせず、酸化から守ることもなく醸造されていた葡萄は、必然的に粗野なワインを生んでいたことでしょう。しかし、今日、アンリ・マリオネは、他の赤ワインと同様に、培養酵母の添加も補糖もせず、炭酸ガスで保護しながらマセラシオン・カルボニックで発酵させて、ワインが最大限の果実味を持つようにしている。
黒に近い深紅のローブ。ワインは魅力的な芳香を持ち、ブルーベリーや苺を心地よく感じさせてくれます。味わいは非常に豊満で肉付きがよく、タンニンは粘性があり果実味と果肉に溢れています。味わい深いと同時に瑞々しい、そして素晴らしくナチュラル。本当の喜びである!」


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 (6)ヴァン・ド・ペイ・デュ・ジャルダン・ド・ラ・フランス "レ・セパージュ・ウーブリエ" ガメィ・ド・ブーズ 赤 ¥2,500



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