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  蔵元の紹介
 G.ムリニエ  南フランス
ラングドック・サンシニアン
ラングドック地方の北部に位置し、周囲を小高い山で囲まれたこの地方では比較的冷涼な土地です。タラモンターニュと呼ばれる山からの吹き下ろしの風が、葡萄を病気から守り、更に上品な酸を生ませています。
かつてラングドックのワインはブレンド用とみなされていました、今日では他の産地同様、この地方独特のワインを産み出し、国内外に確固たる地位を築いております。ボルドーやブルゴーニュ、更にカリフォルニアからもこの優良な土地を求めて有名ワイン生産者の進出が始まっています。
柔らかな味わいと、高い香り、心地よい風味を備えたワインを産出する地方といわれております。

  公的評価

●97年ベネルックス3国・テイスティングコンクールにてグランプリ。
          (4000本中の中でNo1)
●「ラングドックのシラーの本質そのものだ!」スティーヴン・タンザー(1996)
●「ラングドック・ルーションにおいて、誰もが見とめる屈指の生産者ギィ・ムリ  ニエ氏に心より賞賛を送る」ロバート・パーカー(1996)

ギィ・ムリニエ 
 
   パスカル氏からのメッセージ
毎年の気候の差は、葡萄のしかも品種によっての出来具合いに変化を与えます。だから、当家で作っている3種類の赤ワインのセパージュと、生産量は毎年変わります。
しかも97年は最も長熟タイプの「テラスグリエ」を造るには今一歩熟度が足りなかったので「トラディション」と「シジレイ」の2種類しか造りませんでした。
毎年、自信の持てるワインしか造りませんので、よろしく!
原産地呼称 AC SAINT-CHINIAN
(サン・シニアン)
所有者 ギィ・ムリニエ氏
総栽培面積 20ヘクタール
土壌 石灰岩質40%、シスト(片岩)60%

ギィ・ムリニエ氏はサン・シニアン生まれ。1980年にこの地で葡萄造りに適していると思った土地(標高200〜300mの斜面)を購入し、1992年までは作った葡萄は農協へ納めていました。1993年からワイン造りを始め、今では実務は息子さんの「パスカル氏」に任せています。
この地では、昔から川沿いの低地の畑(粘土質)で量産している農家が多かったため、山の上に在る作業がしにくい斜面で、しかも岩だらけの土地で葡萄を栽培するのは厳しいと言われていました。
しかし、ボルドーのグラン・クリュ並に一株から6つだけ芽を残し、収穫量も25〜35hl/haに抑えて造られる彼のワインは、今や世界中から評価されるようになり、地元でもヒーロー扱いされています。
栽培品種は「シラー」が65%で、他に「グルナッシュ」・「ムールヴェードル」があります。収穫は手摘みで、畑の区画毎に行い、なおかつ熟度によって数回に分けて行い、醸造も小さな桶で畑毎にします。