蔵元の紹介  フランス・ラングドック地方
原産地呼称…AC SAINT−CHINIAN
        サンシニアン
所有者…リュック・シモン氏
ワイン専門誌「ヴァン・ドゥ・フランス」にて毎年トップランキング。 ワインガイドブック「ル・クラスマン」にて高評価のワイナリー。
  クロバカデル
   気候と風土
ラングドック地方の北部に位置し、周囲を小高い山で囲まれたこの地方では比較的冷涼な土地です。
タラモンターニュと呼ばれる山からの吹きおろしの風が、葡萄を病気から守り、更に上品な酸を生ませています。かつてラングドックのワインはブレンド用とみなされていましたが、今日では他の産地同様、この地方独特のワインを産み出し、国内外に確固たる地位を築いております。ボルド−やブルゴーニュ、更にカリフォルニアからもこの優良な土地を求めて有名ワイン生産者の進出が始っています。
柔らかな味わいと、高い香り、心地よい風味を備えたワインを産出する地方といわれております
   ワイナリーの歴史
シモン家は1610年から農業を営み、アーモンド、オリーブ、葡萄等を作っていました。ワイン造りはこの地では古く、1860年から始めたそうです。
現在、オーナーのリュック氏が栽培と醸造を担当し、夫人のクリスティーヌさんは営業を担当しています。お父さんのエンリー氏は息子夫妻に全てを任せて今は引退されているそうです。
2年前に最新の醸造設備を取入れましたが、あくまで伝統的な造りを心掛けています。化学肥料は一切使わず、土地の個性を生かすことを大切にしています。
この地域には「シスト」と呼ばれる平たい石が多く含まれる土壌と、赤粘土と石灰岩が混じった「アルジロ・カルケール」と呼ばれる土壌が北部と南部に別れて存在します。前者はワインに上品さを与え、後者はパワーを与えるそうです。
その両方の土壌に畑を持つリュック氏は、その特性をよく把握し、その年の気候や葡萄品種の個性等を考え、毎年醸造方法や品種構成を変え、独特のパワフルでしかもエレガントなワインを造り出しています。
  オーナーのシモン氏から

ワインは自然でなければなりません。そのために完熟した葡萄を自分の目で確かめながらの手摘みにこだわり、伝統的な造りを守るよう、努力しています。
できたてのワインは私達にとって赤ちゃんのようなものです。育てる(熟成)のも大変ですが、仕上げにできるだけ良いコルクを選んで出荷する時は感激致します。
最後に、今、私達が収穫している葡萄は、父や祖父が植えてくれたものです。感謝しています。
 
 クロバカデル
  モンペリエール97

お父さんの功績を詰めたという名のこの蔵の最高級アイテム。素晴らしく凝縮して力強い。
熟成させたい一本。

ボトルは、手造りでとても重たい。
口は蝋詰めしているので
金づちかなにかで割る必要があります。
      元町ワインセラー ヒラオカ  078-341-2563